マルクス経済学入門⑦優先的拡大と不均等的拡大

生産手段をつくる企業1と消費手段をつくる企業2では、前者の方が大きくなりやすい。これには2段階ある。

優先的拡大
企業1が企業2より大きくなるのは、資本構成の高度化。が理由である。つまり労働者に対する機械の割合が増えることである。これによって機械を作る企業1が発展していく。

不均等的拡大
さて①によって企業1が企業2のために生産手段を製造するわけだが、当然そのための生産手段も同様に必要になってくるわけである。簡単に言うと、企業1は企業2に売るための機械と、売る機械を作る機械の両方を製造するわけである。このように生産手段をつくる企業が消費手段をつくる企業とのバランスがくずれたまま拡大していくことを、不均等的拡大という。