生きる
いままで観た映画で最高傑作は?と聞かれると、巨匠黒澤監督のこの作品を答えるようにしてる。
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役所に勤める冴えない公務員が主人公。彼はある日自分が余命幾ばくもないことを知る。そして、自分のいままでの生涯を振り返って、あまりに単調でつまらない人生を送ってきたことに絶望する。まあそっからがおもしろいんだが、ネタばれになっちゃうのでこの辺にしとく。
で、本題だが、ここではワークライフバランスというものに触れたい。ワークライフバランスってのは簡単にいうと、仕事と生活の調和、すなわち充実した私生活を送りつつ、やりがいをもって仕事をするってこと。この映画の主人公ははっきり言ってやりがいなんか仕事にもってないんだよね。毎日決まりきった役所仕事をこなし、特に趣味も持たずに平々凡々と生きてきた公務員なんだ。そんな人生だったから自分の死を目前にしたとき、いままでの自分のつまらなさすぎる人生に絶望する。まあ公務員だからどこぞのブラック企業みたいに社畜にならずに比較的余裕ある生活を送れたんだろうけど、はっきり言ってやりがいなんかなかったろうね。仕事にはぜったいやりがいは必要。これは間違いない。やりがいってのはつまり使命感とか充実感とか、自分がその仕事を楽しめてるかってことだね。そしてもう一つ大事なのが趣味。やっぱ人生って趣味がなきゃつまんない。間違いなく趣味なき人生は不毛な人生。だれかのエッセイに書いてあったけど、日本人は趣味を語るのにおっくうになりがちらしい。無趣味が奥ゆかしいだと思ってんだって。きっとこの作品の主人公も趣味があったら、たとえ仕事にやりがいがなかってもいままでの人生を後悔することもなかったろうな。まあ仕事のやりがいと趣味の両方を兼ね備えた人生があればそれが最高なんだけど、どっちか1つはもっといたほうがいいよね。じゃないと死を前にしたとき、自分の人生に絶望してしまうからね。