なぜマルクスの予言ははずれたか

マルクスは、資本主義社会では「資本家」と「労働者」の2つの階層がいますよ、そして「資本家」が「労働者」を搾取してますよ、んでそのうち資本主義のシステムが崩壊しますよ、社会主義社会が来ますよってことを言ってる。でもその予言ってどうだろう。た…

中国はいつ食い逃げするかわからない客

大前研一が10年前くらいに「中国お客様論」ってのを唱えてるんだよね。まあそうだよね。実際今では中国人観光客で儲かってるし、ほとんどの大企業が中国に進出してビジネスやってるしね。でもほんとに中国は日本にとって上客かな? 違うね。 尖閣の衝突事…

生きる

いままで観た映画で最高傑作は?と聞かれると、巨匠黒澤監督のこの作品を答えるようにしてる。 [DVD]" title="生きる [DVD]">生きる [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2007/12/07メディア: DVD購入: 6人 クリック: 51回この商品を含むブログ (90件) を見る…

ウォール街

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ISバランス式に見る日米の経済状況

まずはじめにISバランス式について 生産面からみたGDPをY、民間消費をC、民間貯蓄をS、民間投資をI、政府支出をG、租税をT、輸出をEX、輸入をIMとすると国民総生産:Y国民総支出:C+I+G+(EX-IM)国民総所得:C+S+Tとなる。そして三面等価の原則よりY=C+S+…

ドラッカー経営学入門⑨マネージャー

●2つの役割 ①投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造する ②あらゆる決定と行動においてただちに必要とされるものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくこと●マネージャーの仕事 ①目標を設定する ②組織する ③動機付けとコミュニ…

ドラッカー経営学入門⑧責任と保障

働き甲斐を与えるには仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには①生産的な仕事②フィードバック情報③継続学習が不可欠である。 ①生産的な仕事:仕事を分析せず、プロセスを総合せず、管理手段を検討せず、仕事に責任を持たせようとしても無駄…

ドラッカー経営学入門⑦仕事の生産性

●生産性向上の条件 ①分析:仕事に必要な作業と手順と道具を知る ②総合:作業を集めプロセスとして編成 ③管理:仕事のプロセスのなかに、方向付け、質と量、基準と例外についいての管理手段を組み込む●成果を中心に考える 成果、すなわち仕事からのアウトプッ…

ドラッカー経営学入門⑥仕事と労働

●仕事とは何かを理解するには ①分析:基本的な作業を明らかにし、論理的な順序に並べる ②総合:個々の作業を一人一人の仕事に、そして一人一人の仕事を生産プロセスに組み立てる ③管理:管理のための手段を組み込む前提:仕事とは一般的かつ客観的な存在であ…

ドラッカー経営学入門⑤戦略計画

●注意点 ・戦略計画は魔法の箱や手法の束ではない。思考であり、資源を行動に結びつけるものである。 ・戦略計画は予測ではない ・戦略計画は未来の意思決定に関わるものではない。意思決定が存在するのは現在においてのみである。 ・戦略計画はリスクをなく…

ドラッカー経営学入門④事業の目標

事業の定義は目標に具体化しなければならない。そのままではいかによくできた定義であっても、優れた洞察、よき意図、よき警告にすぎない。〇マーケティングの目標 マーケティングの目標においてもっとも重要なのは ①集中の目標 ②市場地位の目標 である。①集…

ドラッカー経営学入門③事業とは何か

あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向付け、努力を実現するためには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。そして事業は顧客によって定義される。したがって「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使…

ドラッカー経営学入門②企業とは何か

・企業の目的 =顧客の創造、である 市場をつくのは企業であり、企業はすでに欲求が感じられているところへ、その欲求を満足させる手段を提供する。企業とは何かを決めるのは顧客である。なぜなら顧客だけが、財やサービスに対する支払いの意思を持ち、経済…

ドラッカー経営学入門①マネジメントの役割

組織とは目的ではなく、手段であり重要なのは組織の機能である。そして組織の中核の機関がマネジメントである。マネジメントには、自らの組織をして社会に貢献させるうえで以下に示す3つの役割がある。①自らの組織に特有の使命を果たす。マネジメントは、組…

競争戦略論入門④競争業者分析

競争戦略策定の主眼は、綿密な競争業者分析にある。競争業者分析の目的は、競争相手の今後の戦略変更の内容とその成功の可能性を探り、ほかの同業者が新たに採用する有効な戦略上の動きに対する各業者の反応を予測し、さらに将来発生すると思われる業界内で…

競争戦略論入門③マーケットシグナル

マーケットシグナルとは、企業の意図、動機、目標、もしくは社内状況を直接、間接に示す行動のことをいう。競争業者はさまざまなやり方でシグナルを出している。そしてマーケットシグナルをキャッチし、正確に読み取ることは競争戦略の策定に非常に重要にな…

競争戦略論入門⑤競争行動

競争行動のタイプは以下の3つに大別される。 ①協調的、非脅威的な行動 ②脅威的な行動 ③防御的な行動①協調的、非脅威的な行動 競争相手の目標と仮説を把握できていれば、主要な競争相手の業績を悪化させたり、目標を脅かすことなしに自社の利益を拡大するこ…

競争戦略論入門①業界の構造分析

競争戦略をつくる際の決め手は、会社をその環境との関係でみることである。特に重要となるのは業界である。業界内で競争激化が起こるのは、偶然そうなるのでもなければ、不運な現象でもない。競争の根は業界の経済構造の中にあり、競争状態を決めるのは以下…

マクロ経済学入門③IS-LM分析

IS-LM分析とはつきつめていうと、どのように財政政策や金融政策を行えば、国民所得を安定的に増加させられるかを考えるものである。IS曲線とは財市場を均衡させる利子率と国民所得の組み合わせを示したグラフである。そして縦軸に利子率、横軸に国民所得を取…

競争戦略論入門②競争の基本戦略

競争戦略とは業界内で防衛可能な地位をつくり、5つの競争要因にうまく対処し、企業の投資収益を大きくするためのアクションである。そして上記のように防衛可能な地位をつくり、競争相手に打ち勝つため以下に示す3つの基本戦略が存在する。 ①コストのリー…

マクロ経済学入門②乗数理論

国民所得YはY=C+Iと表される。 ここで消費Cについて、必要最低限の消費分をC'、限界消費性向をcとすると C=C’+cYと表される。 なお限界消費性向とは、所得が増えたときどれだけ消費に回すか、を表したものである。言うまでもないが0<c<1である。し…

マクロ経済学入門①三面等価の原則

だれかが作ったもの(生産)はだれかが買い(支出)、だれかが使ったお金はほかの誰かの所得(分配)となる。それゆえ「生産」「支出」「分配」の3つは同じ額になる。これが三面等価の原則、だ。Ⅰ国民総生産=国民総支出 人々が経済活動を行っていると、必…

マルクス経済学入門⑧利潤率

はじめに用語の解説から。 費用価格:商品をつくるのにかかった費用。c+vで表せる。 利潤率:投資総額に対して利潤がどれくらい生まれるかという割合。m/c+vで表せる。そして言うまでもないが、資本家は剰余価値そのものより、利潤率が大きいところに投資…

マルクス経済学入門⑦優先的拡大と不均等的拡大

生産手段をつくる企業1と消費手段をつくる企業2では、前者の方が大きくなりやすい。これには2段階ある。①優先的拡大 企業1が企業2より大きくなるのは、資本構成の高度化。が理由である。つまり労働者に対する機械の割合が増えることである。これによっ…

マルクス経済学入門⑥拡大再生産

さて前回同様、企業1が生産手段を作る会社、企業2が消費手段を作る会社とする。そしてwが商品の価値だから 企業1:6000w1 企業2:2250w2としよう。拡大再生産とは、資本家が自分の給料mを全部使わず、一部を来季の生産にとっておく生産を…

マルクス経済学入門⑤単純再生産

話をわかりやすくするために世の中には2種類の企業しかないとしよう。1つめは生産手段を生産する会社、これを企業1としよう。2つめは消費手段を生産する会社、企業2としよう。つまり企業1と企業2はお互いに依存し合っているのだ。ではどのように、こ…

マルクス経済学入門④資本蓄積

資本とは不変資本と可変資本に分けられる。前者はおもに機械を指し、後者はおもに労働者を指す。また可変資本に対しての不変資本の割合を資本の有機的構成という。用語の解説をしたところで本題に入ろう。資本家は利益のため生産の規模を拡大することで、よ…

マルクス経済学入門③絶対的剰余価値、相対的剰余価値、特別剰余価値

労働とは2つに分けられる。必要労働時間と剰余労働時間だ。 前者は労働者が自分の労働力の価値と同じ労働をする時間であり、後者は資本家の利益のための労働である。なお総労働時間=必要労働時間+剰余労働時間、である。以上を踏まえた上で、本題に入ろう…

マルクス経済学入門②剰余価値と労働

剰余価値とは何か。 剰余価値を理解するためには「労働」というものについてみていかなければならない。そこで労働者についての定義を見てみよう。労働者とは ①自由に労働力を売ることができる。つまり人格的に自由である ②生産手段を持たない。 存在である…

マルクス経済学入門①商品と価値形態、そして貨幣のはじまり

基本的な用語である使用価値と価値から解説しよう。使用価値とは、「使用してなにかしら得るものがある」という意味である。たとえばパンが使用価値を持つのは、人がそれを使用することで(食べることで)空腹を満たすからである。価値とは「それをつくるの…