マルクス経済学入門④資本蓄積

資本とは不変資本可変資本に分けられる。前者はおもに機械を指し、後者はおもに労働者を指す。また可変資本に対しての不変資本の割合を資本の有機的構成という。

用語の解説をしたところで本題に入ろう。資本家は利益のため生産の規模を拡大することで、より多くの資金を必要とする。すると企業が合併・買収を繰り返し、資本が集中していく。そうなると資本の有機的構成が高度化していく。すなわち労働者に対する機械の割合が増していく。平易に言うと、資本の蓄積が進むことでより多くの機械が導入され、効率が高まる。そして機械に職を奪われた労働者は失業する。そしてこの失業者たちのことを相対的過剰人口という。つまり労働力の供給過剰である。こうなると当然労働者の立場は弱くなる。