経営学

ドラッカー経営学入門⑨マネージャー

●2つの役割 ①投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造する ②あらゆる決定と行動においてただちに必要とされるものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくこと●マネージャーの仕事 ①目標を設定する ②組織する ③動機付けとコミュニ…

ドラッカー経営学入門⑧責任と保障

働き甲斐を与えるには仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには①生産的な仕事②フィードバック情報③継続学習が不可欠である。 ①生産的な仕事:仕事を分析せず、プロセスを総合せず、管理手段を検討せず、仕事に責任を持たせようとしても無駄…

ドラッカー経営学入門⑦仕事の生産性

●生産性向上の条件 ①分析:仕事に必要な作業と手順と道具を知る ②総合:作業を集めプロセスとして編成 ③管理:仕事のプロセスのなかに、方向付け、質と量、基準と例外についいての管理手段を組み込む●成果を中心に考える 成果、すなわち仕事からのアウトプッ…

ドラッカー経営学入門⑥仕事と労働

●仕事とは何かを理解するには ①分析:基本的な作業を明らかにし、論理的な順序に並べる ②総合:個々の作業を一人一人の仕事に、そして一人一人の仕事を生産プロセスに組み立てる ③管理:管理のための手段を組み込む前提:仕事とは一般的かつ客観的な存在であ…

ドラッカー経営学入門⑤戦略計画

●注意点 ・戦略計画は魔法の箱や手法の束ではない。思考であり、資源を行動に結びつけるものである。 ・戦略計画は予測ではない ・戦略計画は未来の意思決定に関わるものではない。意思決定が存在するのは現在においてのみである。 ・戦略計画はリスクをなく…

ドラッカー経営学入門④事業の目標

事業の定義は目標に具体化しなければならない。そのままではいかによくできた定義であっても、優れた洞察、よき意図、よき警告にすぎない。〇マーケティングの目標 マーケティングの目標においてもっとも重要なのは ①集中の目標 ②市場地位の目標 である。①集…

ドラッカー経営学入門③事業とは何か

あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向付け、努力を実現するためには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。そして事業は顧客によって定義される。したがって「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使…

ドラッカー経営学入門②企業とは何か

・企業の目的 =顧客の創造、である 市場をつくのは企業であり、企業はすでに欲求が感じられているところへ、その欲求を満足させる手段を提供する。企業とは何かを決めるのは顧客である。なぜなら顧客だけが、財やサービスに対する支払いの意思を持ち、経済…

ドラッカー経営学入門①マネジメントの役割

組織とは目的ではなく、手段であり重要なのは組織の機能である。そして組織の中核の機関がマネジメントである。マネジメントには、自らの組織をして社会に貢献させるうえで以下に示す3つの役割がある。①自らの組織に特有の使命を果たす。マネジメントは、組…

競争戦略論入門④競争業者分析

競争戦略策定の主眼は、綿密な競争業者分析にある。競争業者分析の目的は、競争相手の今後の戦略変更の内容とその成功の可能性を探り、ほかの同業者が新たに採用する有効な戦略上の動きに対する各業者の反応を予測し、さらに将来発生すると思われる業界内で…

競争戦略論入門③マーケットシグナル

マーケットシグナルとは、企業の意図、動機、目標、もしくは社内状況を直接、間接に示す行動のことをいう。競争業者はさまざまなやり方でシグナルを出している。そしてマーケットシグナルをキャッチし、正確に読み取ることは競争戦略の策定に非常に重要にな…

競争戦略論入門⑤競争行動

競争行動のタイプは以下の3つに大別される。 ①協調的、非脅威的な行動 ②脅威的な行動 ③防御的な行動①協調的、非脅威的な行動 競争相手の目標と仮説を把握できていれば、主要な競争相手の業績を悪化させたり、目標を脅かすことなしに自社の利益を拡大するこ…

競争戦略論入門①業界の構造分析

競争戦略をつくる際の決め手は、会社をその環境との関係でみることである。特に重要となるのは業界である。業界内で競争激化が起こるのは、偶然そうなるのでもなければ、不運な現象でもない。競争の根は業界の経済構造の中にあり、競争状態を決めるのは以下…

競争戦略論入門②競争の基本戦略

競争戦略とは業界内で防衛可能な地位をつくり、5つの競争要因にうまく対処し、企業の投資収益を大きくするためのアクションである。そして上記のように防衛可能な地位をつくり、競争相手に打ち勝つため以下に示す3つの基本戦略が存在する。 ①コストのリー…